1. >
  2. >
  3. 金融資産を分散しよう

金融資産を分散しよう

分散

「一つのかごに卵を盛るな」という考え方

資産運用について学ぼうとする初心者によく言われる言葉の一つに「一つのかごに卵を盛るな」というものがあります。

これはいくら優れた投資先であっても、そこにだけ資産を集中していると何か不測の事態が起きたときにすべての資産(卵)が壊れてしまうということを意味するものです。

世界第1位の資産家ウォーレン・バフェットは全く逆にあちこちに投資をするのはよくないといった言葉を残しているのですが、それはよほど株式市場について詳しい知識を持っているプロとしての考え方であり全くの初心者としてはじめる場合には一点投資はあまりにもリスクが高すぎます。

特に近年では株式相場は仮にその企業の成績が優れていたとしても、世界的な金融不安やテロ・内戦によって相場全体画総崩れになってしまうリスクが高くなっているため、その企業単体での財務状態だけで投資判断をすることはできません。

ですのでまずは投資先を決める前に個人として始められる資産運用の手段にはどういったものがあり、それぞれどんなメリット・デメリットがあるかということを考えながらどんな割合で投資してゆくかを考えていきましょう。

分散投資の種類と主な特徴

分散投資の最初のステップとなるのが投資先についての調査です。

個人で購入することができる金融商品の主だったものとして、「国内債権」「国内株式」「外国債券」「外国株式」「短期資産」といったものがあります。

他にも不動産投資やREIT、投資信託ETF、外貨MMFなどといったものもあり、ざっと調べただけでも相当の数があることがわかります。

ありがちな失敗パターンとしてよくあるのが、「自分は金融のことはよくわからないから信頼できる担当者の人にやってもらおう」というものです。

特に年配世代の人に多いケースなのですが、自分が普段からよく利用をしている地元の銀行担当者などに相談をして、そこで勧められるままに預金の多くをつぎ込んでしまうということがかなり多く見られます。

ですが残念なことに仮に長年の付き合いがある銀行や担当者であっても利益を追求する企業である限りその金融商品を販売するというノルマが課されているため、仮にリスクが高い金融商品であっても自分のノルマを達成するために古くからの顧客に売りつけてしまうということがよくあります。

そのため古くからの付き合いがあるから、といった考えで投資先判断を人に丸投げをするのは投資方法としてはかなりまずいやり方であると言えます。

金融資産の分散方法の基本は「ハイリスク・ハイリターン」「ミドルリスク・ミドルリターン」「ローリスク・ローリターン」の3つに投資先を分類し、自分の資産状況によって使い分けをしていくということです。

投資先として最もローリスク・ローリターンなのは預金ですが、それを軸にしてどこまでリスクをとることができるかということを考えながら分散投資していきます。

最初からハイリスク・ハイリターンは狙わない

逆に最もハイリスク・ハイリターンの投資先となるのが「先物取引」や「FX」といった方法です。

これらの特徴は元本以上の投資が可能ということで、値上がりをしたときには一気に資産が倍増しますが逆に値下がりをしたときにはもともとの資金がゼロになるだけでなく多額の借金を作り出してしまうことになります。

この元本割れの可能性があるかどうかということは投資先を決めるために重要な基準となるため、より堅実な運用をしたいと思うなら元本割れの可能性はあるか、あるならどのくらいかということをしっかりリスクとして把握しておくようにしましょう。

Random Posts