引っ越し祝いの種類と熨斗の使い方
引越しは新築であっても住み替えであっても、何かとお金がかかってしまうものです。
住み替えのための荷物の移動は当然のこと、新しい住所に合わせた家電製品や家具類の購入や、新生活のための手続きなど細かいお金が積み重なります。
そこで新生活のスタートへのお祝いと、それらの出費への手助けということで引越し祝いとしていくらかを包むのが社会人としてのマナーになっています。
なお引っ越し祝いにも「新築祝い」と「引っ越し祝い」の二種類があります。
「新築祝い」とは、住居もしくは会社事務所を移転する際に新しく物件を建築するかもしくは新築マンション物件を購入した場合のことを言います。
「引っ越し祝い」はそれ以外の中古物件の購入や賃貸物件への住替えのことを言うもので、どちらに当てはまるかによりお祝いにつける熨斗の文言が変わってきます。
なお個人の住居引っ越しではなく会社の事務所の引っ越しの場合には「新築祝い」「引っ越し祝い」いずれではなく「移転祝い」と表現する場合もあります。
お金を入れて渡す場合には専用の祝儀袋を用意し、表書きに「御祝」「引っ越し祝い」「お餞別」「おはなむけ」といった言葉をつけます。
複数の人が連盟で渡してもよく、その場合には3名までは表に名前を表記し、4名以上は代表者と「外一同」といった表記にします。
引越し祝いは誰にいくらくらい出すのが常識か
引っ越し祝いの相場料金は、引っ越しをする相手との関係によって変わってきます。
会社の同僚や友人として贈る場合にはだいたい5000円~1万円くらいが適当とされます。
きょうだいや親類縁者の場合には1万円~3万円くらいが目安です。
ここで注意をしたいのが引っ越しをする相手が自分よりも目上の人の場合です。
会社の上司や親類の年上の人の場合には、引っ越し祝いに金券や現金を贈るのは失礼に当たる場合もあるため品物でプレゼントした方がよいでしょう。
引っ越しで贈るプレゼントの定番といえばタオルですが、他にも観葉植物や時計といったものも喜ばれます。
事前にどういったものがほしいかや、好きなブランド・デザインがわかっているならよいのですが、あまりにも個性的なインテリアを贈ると新居のイメージに合わないということもあるのでシンプルなデザインにとどめておくようにしましょう。
一方贈ってはいけないものとして挙げられるのが、火を連想させるものです。
これは新しい住居に火災が起こらないようにという縁起担ぎによるものですが、最近は若い人はあまり気にしないこともあるようです。
火に直接関係するガスコンロやライターといったものの他、赤い色をしているものや火をモチーフにしたデザインのものも同様です。