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人生100年時代のマネープラン

人生100年時代とは?

超高齢化社会に突入し、人生100年時代という言葉を聞くことが多くなりました。昔は人生50年といわれていましたが、現在はその倍の人生100年の時代といわれています。

人生100年時代という言葉を最初に唱えたのは、イギリスのロンドン・ビジネススクールの教授リンダ・グラットン氏です。彼女の著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』で、人生100年時代における人生設計について述べられています。彼女の意見を参考に、我が国の政府も「人生100年時代構想」を掲げて、一億総活躍社会の実現を目指しています。

これまでの人生80年時代では、人生を教育を受ける時期、社会人として働く時期、リタイア後の時期に分けてライフプランを立てるのが一般的でした。しかし、人生100年時代には、このようなライフプランを見直す必要があるといわれています。

つまり、リタイア後の時期が何十年も続くことになりますから、この時期をいかに生き生きと過ごすかという観点が不可欠なのです。今後はリタイア後も働く人が増えるでしょうが、働くにしても悠々自適に暮らすにしても、さまざまな人生の過ごし方が選択できるよう、早い時期からマネープランを立てておくことも重要です。

長生きとお金のリスクの関係は?

人が長生きできるようになったのは、とても喜ばしいことです。しかしその一方で、長生きのリスクもあります。主な老後のリスクには、病気や介護、お金、孤独などが挙げられますが、お金のリスクについてみていきましょう。

お金のリスクとは、退職後に働かずに暮らすだけのお金が確保できないことです。いくら退職金があっても、それだけでは足りなくなる可能性が高いと指摘されています。

なぜ、そのような事態が起こるのかといえば、少子高齢化が主な要因です。少子高齢化社会では、働く人口が減ります。そうなると社会的な労働力不足が起こり、人材確保のために賃金が上がります。その結果、物価が高くなり、インフレが起こるのです。

老後の生活資金を補うために、公的年金制度が設けられているものの、年金だけで暮らしていくのが困難なのは目に見えています。というのも、老後のリスクに病気があるからです。高齢者の医療費は優遇されていますが、公的資金がショートしかねない現在、高齢者の医療費見直しは常に行われており、今後、自己負担額が増える可能性は高いのです。

人生100年時代を見据えて、ライフプランと、マネープランを作り、なるべく早めに準備に取り掛かるのが得策です。漫然と貯金をするだけでなく、結婚や子どもの入学式資金、病気に対する備えなど、出費のことも考えて将来に備えましょう。

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