ビットコインと深い関係の「ビットコインキャッシュ」
ビットコインキャッシュとは、ビットコインから派生して誕生した仮想通貨です。
それをハードフォークと言い、通貨分裂または通貨分既とも表現されます。
つまり、もともと存在したビットコインから、ルールや仕様を変えてビットコインが抱える問題を解決し、生まれた仮想通貨がビットコインキャッシュです。
ビットコインとの大きな違いは、トランザクションをブロックチェーン外で処理してから直前と直後の状態のみブロックチェーンに記載されるオフチェーンが導入されていることです。
ビットコインの場合はオンチェーン取引が採用されていますので、トランザクションをすべてブロックチェーン上で処理をします。
そのためビットコインは送金の遅延や手数料の高さが指摘されていましたが、オフチェーン採用により問題を緩和しより多くの取引が可能です。
32MBというビットコインキャッシュより大きなブロックサイズが備わっているため、1MBにしかトランザクションを格納できないビットコインに比べてたくさんのトランザクションを処理できるという特徴があります。
ビットコインキャッシュが誕生したきっかけ
仮想通貨の先駆け、ビットコインは2009年に登場しましたが、ビットコインキャッシュが登場したのは2017年8月になります。
ビットコインキャッシュが誕生したきっかけは、ビットコインをはじめ仮想通貨が世界的に拡大したことがあげられます。
送金や取引に時間がかかってしまうため、ハードフォークする必要性が出てきたのです。
2017年にビットコインキャッシュが誕生した際には、ビットコインと同量生成されてビットコインを保有する投資家に無償配布されています。
なお、ビットコインのハードフォークはビットコインキャッシュ誕生後も続き、10月「ビットコインゴールド」が、11月「ビットコインダイヤモンド」と同じく2017年に立て続けに登場しています。
ビットコインキャッシュの時価総額の算出方法
1単位あたりの市場価格に供給量を掛けて算出されたものが仮想通貨の時価総額です。
数ある仮想通貨の中で、時価総額の大きさを見ることで信用度や注目度の高さを見ることができます。
仮想通貨のレート・供給量は24時間ずっと変化していますので、時価総額も刻一刻と変化します。
ビットコインキャッシュの場合、1BCHあたり約23,400円で取引されており、供給量は約1,800万BCHなので、時価総額は約4,200億円です。(2020年4月2日時点)
全仮想通貨の中でビットコインキャッシュは第5位、ビットコインは第1位ですので、今もなお根強い人気があることがわかります。